海水魚・サンゴの維持にとって大切なのは、飼育水の水質を適正なレベルに保つことです。
水質は、海水魚やサンゴ、各種機材の具合をつぶさに観察することによってもある程度はわかりますが、やはり確実なのは試薬を使って測定し、客観的な値を出し、適切な処置を行うことです。
Coral Town では、信頼できる試薬の一つとして、長年の研究実績に基づいて開発された Red Sea マリンケアプログラムをお勧めいたします。
マリンケア マルチテストキット
新規水槽の立ち上げにおいては、海水魚や残餌から生成され、生体に危険と言われるアンモニア(NH3)を、いかに早くより安全な硝酸塩(NO3)にろ過することができるかが重要となってきます。
淡水魚飼育においてはアンモニア(アンモニウムイオン)の有無はそれほど重要視されませんが、海水魚・サンゴの飼育・維持においては飼育水中に存在するアンモニア(アンモニウムイオン)のレベルはほぼゼロに維持することが重要となってきます。
マリンケア マルチテストキットには、新規水槽の立ち上げ時の計測に必要となる各種試薬が含まれています。
マリンケアキットには、pH・KH・アンモニア(NH3)・硝酸塩(NO3)・亜硝酸塩(NO2)の試薬が含まれています。耐久性、耐薬品性に優れたプラスチックの箱に梱包されています。
RedSeaが行なった長年の研究に基づく、海水魚を安全に飼育するためのの各要素のレベルは次の通りとなっています。
要素 | 許容範囲 |
塩分濃度 | 1.021-1.025 |
pH | 7.8-8.2 |
KH (アルカリニティ) | 8-12 dKH |
アンモニア(NH3/NH4+) | 0 ppm |
亜硝酸塩(NO2) | 0 ppm |
硝酸塩 | 10 ppm未満 |
サンゴの飼育においては、その種類によって更に厳しい値やカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、カリウム(ポタシウム)(K)、およびリン酸(PO4)の値が要求されてきます。
サンゴの飼育を目指す場合は、RedSeaリーフ・ケア・プログラム(RCP)を併用することをお勧めします。
魚中心の水槽における水質維持
魚中心の水槽における水質維持で重要なのは、飼育水(海水)のpH、塩分濃度、アンモニアそして硝酸塩の値を一定値に保つことです。
RedSeaによれば、魚中心の水槽においては、各種パラメータを下記の通りに維持することを推奨しています。
要素 | 許容範囲 |
塩分濃度 | 1.021 |
KH | 7dKH |
カルシウム(Ca) | 370ppm |
マグネシウム(Mg) | 1100ppm |
リン酸塩 | 1ppm未満 |
アンモニア(NH3/NH4+) | 0 ppm |
亜硝酸塩(NO2) | 0 ppm |
硝酸塩 | 10 ppm未満 |
これらの値を維持するため、RedSeaでは以下の製品の使用を推奨しています。
KHコーラリングロ
定期的に添加し、適切な濃度を保つことで、炭酸塩硬度(KH・アルカリニティ)、pHの維持が行えます。また、ライブロックに生える石灰藻の維持も行うことができます。
NO3:PO4-X
硝酸塩とリン酸を、魚にとってより安全な物質へと分解します。
この商品の利用には水槽サイズ・海水魚の数にあわせたプロテインスキマーの使用が必須です。
水質測定
pH/アルカリニティマリンテスト
飼育水におけるpH・KH(アルカリニティ)の測定を行うための試薬です。
最低でも毎週測定を行い、その週におけるKHコーラリングロの添加量を決定しましょう。
硝酸塩/亜硝酸塩テストキット
飼育水における硝酸塩/亜硝酸塩の測定を行います。
海水魚だけの飼育であれば、硝酸塩の値を10ppm未満に維持することを目標としましょう。
レッドシーソルト
毎週飼育水の10%を換水することをお勧めします。
換水することによって、飼育水から消費された微量元素のうち、添加剤で補わなかった物質を補うことができるほか、硝酸塩の値を下げることも可能です。
RedSea リーフ・ケア・プログラム(RCP)